下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。

          2003年6月12日発行  -第十号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

みなさん、こんにちは。下手名英子です。

前回の第九号では、みなさんからのメッセージを催促するような発
言をして、一部の読者の方々に不愉快な思いをさせてしまったよう
です。この場を借りてお詫び申し上げます。

そんな、私のメッセージ催促発言に、いろいろなご意見をお寄せ下
さった方々、本当にありがとうございます。お返事は、Webサイト
内の「下手英通信」のページに掲載させていただいております。
http://www.nademoya.biz/jp/eigo/message.php

さて、文章が長すぎたり、英文例が無い号もあることから、不満を
持っていらっしゃる読者の方々もいらっしゃるようです。
が、いろいろと悩んだ末、今年の初めに「英語に対して苦手意識を
持っている方にも、肩の力を抜いて英語の勉強を続けてもらえるよ
うなメールマガジンを始めよう!」と決心した時を思い出し、敢え
て、他の英語学習メールマガジンとは違う、「下手名英子」流の内
容を継続させていただくことにしました。

ただし、実際に英語のフレーズを読みたい、英語を使ってみたいと
いう読者の方々のご要望にお応えして、”新企画”を考えました。

下手名英子からのお返事は、「日本語または英語を選べます」とい
うオプションを付けるというものです。
皆さんからのメッセージは、日本語でも、英語でも構いません。そ
のメッセージの最後に、返事は日本語で、又は英語でを明記して下
さい。

私の書く英語は、ネイティブのものではありません。が、ニュー
ジーランドの日常生活の中、仕事上でのやりとり、友人とのやりと
り、生活上でのやりとりで使って、特に問題なく通用しているもの
です。完璧ではないですし、「えっ、そんな英文でいいの?」と思
われる方もいらっしゃるかと思います。
でも、意外に、ネイティブではなく、日本人である私が、普段英語
圏で使っている英文をご覧いただくことは、日常生活の中で英語を
使う機会の無い方にとっては、勉強になるのではないかと思いま
す。
ネイティブ以外で、英語を使っている人たちは世界中にたくさんい
ますし、今後、そういったノンネイティブの人たちとの間で英語を
使う機会も、増えてくると思います。

メールマガジンの中では、今まで通り、英語は全くの初心者という
方でも、肩の力を抜いて読んでいただけるよう、日本語を中心とし
た文章にしますが、それでは物足りないという方、英語を実際に
使ってみたいという方は、この英語のお返事オプションを利用して
下さい。
出来れば、間違っても、単語を並べるだけでも構わないので、皆さ
んも英文メッセージにチャレンジしてみて下さい。

良い企画だと私は思っているのですが、皆さんのご意見も聞かせて
いただければ嬉しいです。(注…強制ではありません。)

英子


★今回のお題は…★

「音の無い英語-英語の手話」
※今回は思い出話ですが、英語を学ぶ上で大切なことが、たくさん
含まれていると思います。

それは、もうかなり前のことになりますが、私は、2学期間(12週
間)、コミュニティカレッジの夜間コースで、手話の勉強をしたこ
とがあります。

理由は、以前から手話に興味があったことと、英語と日本語が話せ
て、ニュージーランドと日本の手話の両方が出来たら、自分自身の
コミュニケーションの輪が広がるだけではなくて、いろんな形での
通訳が出来ると思ったからです。
もう一つの理由として、その頃は、自分の英語の発音に対して開き
直ることが出来ず、まだまだコンプレックスがあったので、手話な
ら、発音を気にすることなく、会話をすることが出来るだろうと
思ったということもあります。

手話の出来るお医者さんになりたいからと参加していた医者の卵さ
んや、子供達みんなと会話をしたいからと参加していた保母さんな
ど、いろんな人が集まっているクラスでした。

手話の先生は、「Deaf」の方でした。
※聴覚障害者の方を、「Deaf」と呼ぶことに抵抗を感じる方がい
らっしゃるかも知れませんが、Deafであることは、不便ではあるけ
れど、悪いことでも恥ずかしいことでもない為、”Are you
 deaf?”とか”He is deaf”というふうに、そのまま使用します。
コースの最初で、「Deaf」というサインを習い、「Deaf」である
か、「Hearing」であるかをお互いに尋ねる練習もありました。

大学で聴覚障害のある生徒さんたちの為に、手話通訳をされている
という先生の奥さんも、手伝いに来られていましたが、基本的に
は、授業中は声を発することなく、手話でのみ会話をするという決
まりになっていました。

まず習ったのは、手話という言語(ニュージーランドの手話の特徴
を含む)についてと、「Deaf」の人たちの間での習慣の違いです。
これらについては、説明が書かれた用紙が配られたのですが、新し
い言語を学ぶ際には、その言語や言語の背景、習慣などを
知ることが大切なのだと、実感させられました。

いくつかの例を挙げてみると:
*手話で表現出来る内容は限られていると思うのは誤りであるこ
と。
*ニュージーランドの手話は、英語という言語を伝達したり、訳し
たりするものではなく、それ自体が独自の言語であること。
*ニュージーランドの手話は、他の国で使われている手話と同じで
はないこと。(アメリカの手話よりは、イギリスやオーストラリア
の手話に類似している。)

「Deaf」の人たちを含む会話の中では許されるマナー:
*人を指差すこと
*足を踏み鳴らすこと(注意を向けさせる為)
*相手の顔の前で手を振ること(注意を向けさせる為)
*部屋の電気をつけたり消したりしてフラッシュさせること(注意
を向けさせる為)

実際、背を向けている先生にこちらを向いてもらいたい時は、足を
踏み鳴らしたり、会話練習の中で、クラスメートの注意を自分に向
けさせる時は、顔の前で手を振ったりする必要がありました。

こういった言語の背景にあることを学ぶことは、見過ごしがちです
が、意外に大切だと思います。(次号の名前についての解説は、見
過ごしてしまいがちな英語圏でのマナーに繋がります。)


ある時、習っていない単語を、身振り手振りで他のクラスメート達
に伝えるという課題がありました。(指文字で綴るのは×)
順番に1人ずつ教室の前に立って、一生懸命、自分の選んだ単語を
伝えようとします。
私の順番が来た時に、テーマが食べ物だったので、私はにぎり寿司
の手つきをして、「Sushi」という単語を伝えようとしました。
でも、反応はゼロ。ご飯を握って、ネタを乗せて…と、いろいろ頑
張ってみたのですが、どうしても駄目。
最後にギブアップして、ボードに答えを書きました。
その後、みんなからのブーイング。
ニュージーランドでは、寿司は巻き寿司なんですよね。寿司を巻く
手つきをするべきだったと指摘されたのですが、「寿司」を身振り
手振りで表す時に、私の頭の中に浮かんだのは、握りの手つきだけ
でした。

そういった、単語からお互いが連想するイメージが共通しているこ
とも、会話の中では重要だと思います。
同じ英単語から、お互いがイメージする内容が違っていたりする
と、たとえその単語を知っていても、上手に発音できたとしても、
意志が上手く伝わらないこともあると思います。


それから、手話には、表情で表す文法があります。
疑問文を伝える時ですが、感情表現に関わらず、Yes/Noで答えるこ
との出来る疑問文を伝える時は、眉を上げ(目を大きく開き)、少
し前かがみになって、文末の手話の形をしばらく止めておきます。
5W1Hから始まる疑問文を伝える時は、眉を下げ(しかめっ面を
し)、少し前かがみになって、文末の手話の形をしばらく止めてお
きます。(英語の文章とは構文が異なる為、最後に5W1Hの単語が
きます。)
手の動きだけに目を奪われていると、表情にある疑問文のサインを
見逃してしまうことになります。

会話の際に、表情も意思を伝達する役割の一部を担っていることを
忘れてしまいがちですが、英語での電話が苦手な人が多いことから
も、分かると思います。
表情は、多くを語ってくれますし、不十分な英語を補ってくれま
す。(時には誤解を招くこともありますが。)

付加疑問文やWould you mind?と聞かれた時に、Yes/Noを逆に答え
てしまう方がいらっしゃいますが、日本人と会話をしたことがある
英語圏の人たちに聞くと、たとえ逆の答えを口にしていても、表情
で、YesかNoかは判断するようにしていると言っていました。


手話の中では、位置関係も大切です。
Aさんを左に、Bさんを右に位置付けて話を始めたら、その位置は絶
対に変えません。
Aさんの話をする時は、左側で手話をし、Bさんの話をする時には右
側で手話をします。
時間を表す場合は、自分の前後位置を利用して、現在過去未来を表
現したりします。

こういった位置関係をはっきりさせる手法は、英会話でも使えると
思います。
お互いが理解している手話では無いにしても、英語で会話をする時
に、身振り手振りを加えることで、より相手に理解してもらえるの
ではないかと思います。


声に出さなくても、言葉を音として発しなくても、表情と身振り手
振りで、相手に自分の意思を伝えることは可能なのです。
手話を体験すれば、分かっていただけると思います。
一定のルールを決めて、そのルールをお互いに知っておくことは必
要ですが、身振り手振りで意思の疎通は図れます。

自分の英語に自信が無い方が、英語の不十分な部分を、表情や身振
り手振りで補うことは可能だと思います。
(英語圏特有の身振り手振りの持つ意味について、事前に知ってお
く必要はあります。)


ところで、手話も生きています。
最近は、そういう「手話」はしなくなったのよという説明があった
り、ご夫婦で意見が分かれることもありました。
地名など、ニュージーランド独自の固有名詞には、略サインが用い
られていたり、ニュージーランド国内でも、地域によって、いちい
ち指文字で綴って名前を伝える必要が無いように、その地域で頻繁
に使われる単語については、地域独自の略サインが決められていま
した。
名前を呼ぶときも、その都度名前を綴るのは大変なので、その人の
特徴を表すニックネームのようなものを使用します。
その地域特有のサインは、英語の方言にも共通すると思います。


最後に、手話について、一番印象に残っていることをお伝えして終
わりにしたいと思います。

それは、コースが終わった頃にちょうど開かれたクリスマスパー
ティの時のことです。
そのエリア全体の手話教室の生徒さんや、Deaf Societyの人た
ち、手話の先生を目指す人たちなど、たくさんの人達が集まりまし
た。
前半は、参加者全員が小さなグループに分かれて、見習い先生たち
の手話による説明を受けながら、ゲームを行うというものでした。
先生として教える資格を得る前に、必須とされている教育実習のよ
うなものだそうです。
先生も違えば、ゲームに一緒に参加している人たちも知らない人ば
かりという状況で自分の手話を試すことは、緊張はしたものの、新
たな表現を学ぶことが出来たりと、とても有意義なものになりまし
た。

が、私が今でも忘れられないのは、その後のことです。
後半は、持ち寄りによる(私は巻き寿司持参)立食パーティだった
のですが、食べ物や飲み物を持って歩き回りながら、いろんな人た
ちと会話をする時に、物を持ったまま手話が出来ないことに、
はたと気づきました。
今までは、教室の中だけだったので、いつも両手が使える状態だっ
たんです。
コップを片手に持ったままで、自己紹介をしようともしてみました
が、両手に何も持っていない状態でなければ、上手く伝えることが
出来ませんでした。
会話をする度に、お皿やカップを置く場所を探しながら、実際に
使ってみなければ分からないことがあると、つくづく思いました。

英語もそうだと思います。実際に、自分で使ってみなければ気づけ
ないこともあると思います。
日本国内でも、海外へ行った時にでも結構ですので、機会を作っ
て、間違っても、失敗しても良いので、是非、英語を実際に使って
みて下さい。


今回の技は:
「表情、身振り手振りなど、音以外の会話も大切にしましょう!」



第十回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
次回は、「名前がこんなに大切だったとは…」をお送りします。
日本では、会話の中に、いちいち相手の名前を加えたり、呼びかけ
たりしませんよね。英語文化の中では、人の名前は結構重要です。
どう重要なのか、日本人が英語を話す際に忘れてしまいがちなこと
など、体験談を交えてお伝えしたいと思います。
次号送信は、6月26日を予定しています。

第十号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

手話教室では、本当に多くのことを学びました。
聴覚障害者の方々の舞台を観に行ったりもしました。
手と手がぶつかり合う音が語る台詞は、声による台詞とはまた違っ
て、耳からというより、身体全体から入り込んでくる気がしました。
総人口が少ないニュージーランドでは、聴覚障害者の方々の為の学
校や、Deaf Associationのオフィスの数なども限られています。ま
た、電話の仲介サービスなども、数値的な需要から、実用化が難し
いと聞きました。
機会があれば、また、イベント(募金活動が同時に行われます)な
どに参加したいと思っています。

言葉や習慣、人種、障害の有無などに関係なく、誰もが「ハート」
で会話が出来るようになればいいなと、私は思います。



第十号に対する皆さんからの、日本語又は、英語でのご意見・ご感
想をお待ちしています。
英子宛にメッセージを下さる場合は、英子から「日本語」又は「英
語」、どちらでの返事を希望されるかを、必ず明記して下さい。

このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイト
に関するお問合せは、 eigo@nademoya.biz までお願いします。
それでは、次号をお楽しみに…。


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下手な英語もこうすりゃ使える!
2003年6月12日 -第十号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601, Christchurch, New Zealand
発行元サイト: http://www.nademoya.biz/jp/eigo/
発行元へのお問合せ: eigo@nademoya.biz
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