下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!

       
	2004年12月24日発行  -第34号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

みなさん、こんにちは。下手名英子です。

目標発行日より1日遅れで、クリスマス・イブの発行になってしま
いました。

家族が大集合する、日本のお正月のような雰囲気のニュージーラン
ドのクリスマス。その準備の最終日が今日でした。

明日は、どこのお店もお休みなので、集合する家に行く途中に、思
い出してちょっと買い足しをするということが出来ません。だか
ら、イブは間際の「クリスマス・ショッピング」に走り回る人たち
で、どこへ行っても慌しいです。

「クリスマスの日は一人で過ごしてはいけない」という鉄則のよう
なものがあって、クリスマスが近づくと、特に家族が身近にいない
英子などは、みんなから、「クリスマスの日にはどうするの?」と
聞かれます。

明日、英子は、そんな「家族が近くにいない人たち大集合!」とい
う企画を毎年考えて、自宅をみんなに開放してくれる友人夫婦宅へ
お呼ばれに行く予定です。

今日、偶然立ち話をした近所のおじいさんにも、「何も予定がない
なら、私の家族の集まりにおいで」と言われました。
その時、クリスマスのミサ(Mass)は、元々は大勢で集まる(mass)
ことに始まって、とにかく、みんなで集まって一緒に過ごす(食事
をする)ことが大切なんだよと、説明して下さいました。

子供の頃、日本のお正月と言えば、帰省した祖父母の家で、年末は
お餅つきがあり(餅つき機を使うようになるまで、石臼に杵という
伝統行事でした)、元旦は、朝、祖父の挨拶と共にお屠蘇にお雑煮
におせち料理、そしてお年玉と、形式ばかりが記憶に残っていま
す。
「家族が集まる」ということの大切さは、一度も考えたことがあり
ませんでした。

ニュージーランドにも、クリスマスの伝統料理や、クリスマスツ
リーの下に置かれたプレゼントをみんなで開けるなど、確かに守り
続けられている形式もあるのですが、何よりも、「家族が集まり、
お互いを大切に思う」ことが、大前提にあるようです。

海外で暮らすようになってから、クリスマスは、子供たちや恋人た
ちの為だけにあるのではなく、みんなの為にあるものだと思うよう
になりました。
移民の国ニュージーランドには、いろんな宗教の人たちがいます
が、クリスマスは、年齢も性別も国籍も宗教も関係なく、「みんな
で集まる日」ということで定着しつつあるようです。


クリスマスを祝う習慣のある人もない人も、明日は、大切な人のこ
とを思ってみませんか?
しばらく連絡を取っていない家族や友達に連絡をして、「大切な人
を思う」海外のクリスマスの雰囲気を体験してみませんか?

Have a very Merry Christmas and a very Happy New Year!!!


前置きが長くなりましたが、今回の本文へ…。

英子



★今回のお題は…★

「日本語英語を流行らせよう」


みなさんは、自分の英語が通じやすい相手と、そうでない相手がい
るみたいだと感じたことはありませんか?

例えば、しばらく一緒に生活をしたホームステイ先の人や毎日会っ
て会話をする機会のある友人や同僚などには、自分の英語が通じ易
いと思ったことはありませんか?


話す機会が多ければ、より相手に自分の英語を理解され易くなるこ
とは当然だと思いますが、実は、初対面でも、自分の英語が通じ易
い相手がいることに、つい先日、気付いたんです。
英子が苦手としている「英語の音(”W”など)」を一度も聞き返
すことなく、すんなり理解してくれる人たちがいることを。


今まで、深く考えたことはなかったのですが、どうしてなんだろう
と、考えてみました。
その結果、その人たちに共通していることは、日本人の知り合いが
いたり、観光業などで日本人のお客さんを毎日相手にしていたり、
日本企業と取引のある会社に勤めていたり、しばらく日本に滞在し
たことがあったりと、日本人の英語に慣れていることだという結論
に達しました。


そうなんです。
日本人特有の英語の言い回しや、「R」と「L」や「B」と「V」の区
別が苦手であることを知っていたり、日本のカタカナ語をいくつか
知っている人たちとの英語の会話は、スムーズに運ぶんです。

意識的にというよりは、無意識の内に、日本語英語の特徴を踏まえ
て言葉を聞き取ってくれているようです。


例えば、関西の人が、

「そんなこと、ゆうてへんやん」

と言うのを聞いて、いちいち、標準語では、

「そんなこと、言ってませんよ」

になるはずだと比較しなければ、意味を理解出来ない人はいないと
思います。
そういう方言があると知っていれば、そのままそのフレーズの意味
を理解して、会話は続くと思います。


この方言と同じように、日本語英語は「英語の方言の一つ」だと考
えられないでしょうか。


英語は、イギリス英語とアメリカ英語と大きく二つに分けられる場
合が多いですが、それ以外に、各地の方言があったり、英語を母国
語としない人たちが話す特有の訛りを持つ英語もあります。

例えば、インドやフィジーの国内で共通語として使われている英語
は、その国の人たちの母国語ではありません。
会話が成り立たないほど各地の方言に違いがあったり、多民族国家
で一つの国に複数の母国語が存在する場合などに、英語が共通語
(又は公用語)として使われていることがあります。

インドの人たちが話す英語や、フィジーの人たちが話す英語には、
それぞれの訛りがあります。(勿論、イギリス英語やアメリカ英語
の環境で育った場合は除きます。)
明らかに訛りがあると分かる、特徴的な英語です。
自分の国の実質的公用語が英語で、子供の頃から英語を使っていて
も、、、訛りがある英語なんです。

そして、そんなに固有の訛りを持っているのに、彼らの英語は、世
界で通じる英語なんです。
これは、基本的な英語の発音をマスターしているからだとも考えら
れますが、彼らの英語は、より多くの人たちの耳に届き、その特徴
や訛りが広く知られているからだとも考えられます。

中国語訛りの英語は、以前は日本語英語と同じように、理解出来な
いという英語圏の人が多かったように思います。
でも、今は違います。
徐々に、通じ易くなってきているようなんです。

この違いは、何なのでしょう。

日本語英語は、一向に通じないばかりか、日本人は英語が苦手とい
うステレオタイプ的なイメージまで出来上がっています。

このままでは大変!と思う英子は、

「こうなったら、日本語英語を流行らせよう!」

と考えたわけです。

これこそ、まさしく「下手な英語もこうすりゃ使えるの答え?」で
はないかという気がしたんです。


ちょっと話しが逸れますが…。

実は、既に「日本語英語を流行らせること」を実行に移している英
子です。

10月から参加し始めたクライストチャーチ市主催のサンデー
ウォーク。(毎週60~70人くらいが参加)

突然現れた日本人に、最初はどう対応していいのか分からなかった
皆さん。どう輪の中に入っていけばいいのか分からない英子。

毎週、日本人に知り合いがいるとか、日本に行ったことがあると
か、英語の先生をしているなど、日本・日本人に興味を持っている
人が一人はいて、声を掛けてもらったり、話し相手になってもらっ
たりしていましたが、徐々に、常連さんとの会話の輪も広がってき
ました。


初対面の人と会話を始める時の一番のネックは名前。
みんなは私の日本語の名前、私はみんなの英語の名前を覚えるのに
一苦労。

それから、やはり、日本語(英子)訛りの英語。
初めて出合った日本語訛り(聞きなれない訛り)の英語は、皆さ
ん、理解することが難しいようです。

でも、徐々に、慣れてきてもらったようで、会話がスムーズに。
(なってきたような気がします。)

しかも、私の英語が通じなかった時に、「聞き取れなくてごめん
ね」「理解出来なくてごめんね」という反応を示す人たちがいるこ
とも発見。
そうなんです。
こういう方たちとは、言葉の壁を越えて、直ぐに打ち解けることが
出来るんです。

あなたの英語が悪いとか、訛りが悪いのではなくて、一生懸命話を
してくれているのに、理解することが出来なくてごめんねという姿
勢、これが大切なんですね。

こういう姿勢の人たちの中にいると、自然と、安心して自分の英語
を話せるようになることに気付きました。


話を本題に戻しますが…。

英語が下手だっていいんです。
一生懸命伝えようと話すこと。そして、相手が伝えようとしている
ことを一生懸命理解しようと努力すること。

これを繰り返していくうちに、お互いの「訛り」に慣れます。

日本語英語により慣れてもらう為に、「本場の日本語英語を体験し
に、日本へ行こう!」っていうキャンペーンを始めてみても面白い
と思います。
それから、日本語英語に容易に慣れてもらうことが出来るように、
日本語英語を、より英語圏の人に分り易いものに変えていく努力も
必要だと思います。

決して、英語を学ぶことを止めようと言っている訳ではありませ
ん。
ただ、今までの「日本人がネイティブに近い英語を身につける」と
いう一方的な努力ではなく、双方向で、日本語と英語の間にある壁
を取り除くことが出来れば良いのではないかと思うんです。

そうすることが出来れば、日本語と韓国語の壁だって、日本語と中
国語の壁だって、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン
語、ポルトガル語、、、との壁だって、同じように取り除くことが
出来るのではないかと思います。


今後、翻訳機もどんどん開発されていくと思いますが、やはり、
「人」と「人」が直接歩み寄ろう、お互いを受け入れて理解しよう
と努力することも続けていきたいですよね。

その第一歩。
世界中で日本語英語を流行らせてみませんか?

その為には、一人でも多くの「日本語訛りを持つ英語」を話すこと
が出来る人が、一つでも多くの機会に、その訛りのある英語を、恥
ずかしがらずに堂々と人前で使う必要があります。

「話す」英語、「書く」英語、とにかく、日本語英語にはどういっ
た特徴があるのかを理解してもらう為に、どんどん使ってみる必要
があります。


自分の英語に自信がないという方、
日本語英語を流行らせる為には、あなたの力が必要です!


お互いをより理解する為には、相手の英語を学ぶだけでなく、自分
の英語を相手にも学んでもらいましょう。

そして、世界中で日本語英語を流行らせて、世界中で下手な英語が
使えるようにしてしまいましょう。


今回の技は:
「方言英語も流行らせてしまえば共通英語!」



【余談】
日本語を母国語としない人たちが話す「日本語」にも、特徴があり
ます。
初めて会話をすると、時々、「えっ?」と聞き返してしまうことも
あります。
でも、「コニチワ」や「カラオーキー」など、その特徴的な発音に
慣れてしまえば、相手の意図している日本語の意味を理解し、ス
ムーズに会話を進めることが出来るようになります。
発音だけではなくて、その人たちが話す「日本語の背景」にあるも
のも知っておく必要があります。
「スキヤーキー」という言葉を聞いた時に、この発音を、「すき焼
き」のことだと判断出来たとしても、相手が、実は食べる「すき焼
き」については全く知らない人で、「すき焼きソング(上を向いて
歩こう)」のことについて話しているのだと推測出来なければ、相
手の意図を理解してあげることは難しくなります。
日本語には、カタカナ化された英語がたくさん含まれているなど、
「日本語英語の背景」にあるものも、もっともっと、知ってもらう
必要があると思います。



第34回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
(文章がちょっと長すぎましたね。ごめんなさい。)
次回は、「2005年は英語が学べるオリジナル小説に挑戦?」をお送
りします。

2005年の新たな企画として、ストーリー仕立てにして、本文をご紹
介する回を設けてみようかなと思っています。
ある程度のストーリーが整ったら、特別ゲストとして、読者の方々
に登場人物になって登場していただいたり、実際にありそうな場面
を、読者の方々から公募したり出来れば、より楽しく、下手な英語
を使う方法をお伝え出来るのではないかと考えています。
舞台はクライストチャーチ。
まず、初回のストーリーをお届けしてみて、継続が可能な企画かど
うかを、判断してみたいと思います。

新たな試みの次号をお楽しみに。


次号送信は、1回お休み後の1月20日を目標にしています。



第34号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

日本語英語を世界で流行らせることが出来れば、誰でも自信を持っ
て、英語を使うことが出来るようになると思います。

「日本語」を流行らせるのではなくて、「日本語英語」を流行らせ
るというところがみそです。

また、日本人の英語の発音の特徴そのままという日本語英語を理解
してもらうことが出来るようになれば、英語を学び始める年齢なん
て、関係なくなります。
何歳からでも、世界で通用する英語を学べるようになります。

日本語英語を流行らせる為には、一人でも多くの方が、一つでも多
くの場面で、恥ずかしがらずに堂々と日本語英語を使う必要があり
ます。
この時、上手な英語ではなくて、日本人の英語の特徴がはっきりと
分かる「下手な英語」を使う努力をして下さい。
1日も早く、日本語英語が世界で存在権を獲得し、世界中で理解し
てもらえる英語となるよう、頑張りましょう!

実践的場面で、一度でも自分の英語が通じることを体験出来れば、
より英語が使いたくなって、その相乗効果で、どんどん英語は上達
します。

是非是非みなさん、英子が思いついたこの「日本語英語を世界で流
行らせよう作戦」を成功させる為に、ご協力下さいませ。



☆英語でニュースを読もう!☆

下記にご紹介しているのは、BBC NEWS ONLINEへのリンクです
が、このユニークな日本の製品については、ニュージーランドのテ
レビのニュースでも紹介されました。
世界的に有名になっている模様です。
製品のユニークさが話題になっているのか、日本人の感性(?)の
ユニークさが話題になっているのか、今ひとつ疑問ですが…。

「Boyfriend pillow for Japan singles」(BBC NEWS)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/3699516.stm
※「うでまくら」について

「Japanese men lap up new comfort 」(BBC NEWS)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/4092345.stm
※「ひざまくら」について



英子宛にメッセージを下さる場合は、英子からの返事は「日本語」
又は「英語」、どちらを希望されるかを、明記して下さいね。

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それでは、次号をお楽しみに…。


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下手な英語もこうすりゃ使える!
2004年12月24日 -第34号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601,
Christchurch, New Zealand
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