下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!

    
       2003年2月20日発行  -第二号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

みなさん、こんにちは。下手名英子です。
隔週発刊ではなくて、週刊にすれば良かったかなと思うほど、
第二号を発行する日が待ち遠しかった私です。

創刊号発行後、数名の方から、英語に対する考え方が変わっ
たとか、「ネイティブのように話すという夢を捨てて、心と心で
コミュニケーションを図る、使える英語を身に付けるという現
実的な夢を持ちましょう」という提案に賛同しますという、嬉しい
メッセージをいただきました。また、ご自身の体験談をお寄せ
下さった方々もいらっしゃいました。
メッセージを下さった皆さん、ありがとうございます。

当初、一年分として、24本の「技」及び、英語にまつわるエピ
ソードを用意していましたが、皆さんからのメッセージを読み
ながら、その悩みには、私が使ってみたあの「技」が効果的
だとか、友人に聞いたあの話をお伝えすることで、もっと勇気
を持っていただけるのではないか等、アイデアが広がりました。

ネイティブ同士でも誤解が生まれたり、お互いの英語を理解
出来なかったエピソードや、ホームパーティなどに招かれて
英語を話す人たちに囲まれてしまうと、どうしても話の輪に
入っていくことが出来なくて、一人取り残されてしまうことが
多い時に効果的な英子流の「技」など、今後、一つ一つご紹介
していきますので、楽しみにしていて下さいね。 英子

★今回のお題は…★

「話したいことがなきゃ話せない」

いきなりですが、「英語さえ上手になれば、英語を話す人たちと
自由に会話が出来るようになるのになぁ~」と思っていらっしゃる
方、何人ぐらいいらっしゃいますか?旅行中や仕事上で、英語圏
の人たちと話す機会を持った方なら、必ず一度は、そう思ったの
ではないでしょうか。私も、昔はそうでした。

でも、それは大きな間違いです。

必ずしも「英語が上手」=「英語での会話を楽しめる」ことにはな
りません。逆に「英語が下手」=「英語での会話を楽しめる」ことも
“有り得る”のです。

ここで大切なのは、「英語が上手になる」=「英語での会話を必ず
楽しめる」という思い込みを捨てることです。英語が上手であるこ
とよりも、「楽しい話題」や「珍しい話題」を持っている人の方が、
実際の会話の中では好まれます。また、英語の上手下手に関係
なく、話したいことがなければ、人は話しませんし、会話をする相手
がいなければ、通常、話をすることはないはずです。

大切なのは、英語の上手下手より、“会話に参加出来る人”になる
ことです。

「英語が上手になること」ばかりに一生懸命になっていると、言葉
は完璧だけれど、話題のない、または、実際の会話の中で「自分
の英語ばかりに気を取られて」、会話に参加することが出来ない
人になってしまうかもしれません。それでは、せっかく完璧な英語
を身に付けても、それを活かす機会がない人になってしまいます。

大切なのは、“下手”でもいいから、“自分の言葉”で会話に参加
出来るようになることです。そして、その為には、“自分の言葉で
語りたい何か”を持つことです。

自分の得意な話題を持つことは、英会話の中ではとても重宝します。
何語であれ、話したいこと、相手に聞いてもらいたいことがあれば、
人は話をしたくなるものです。自分の趣味でも、十八番のジョーク
でも、何でも構いません。「ちょっと、聞いて、聞いて」という話題を
持っていれば、“自分の言葉”にし易いはずです。
面白いニュースや珍しい話題を耳にしたり、目にした時は、メモして
おくと良いと思います。コメディアンや噺家になった気分で「ネタ帳」
を作って、他の人に聞いて欲しいという話題を常に持っておけば、
日本語でも英語でも、会話の中で発言したくなるはずです。

とにかく、“人に話したいこと”を常に持つようにすれば、自然に
話す機会は増えます。これは、英語の環境にいても同じです。

豊富な話題を持つという意味においては、人生経験が豊富な方の
方が有利です。正しい英語の発音を身に付ける為には、年齢が
低い方が有利かと思いますが、英語を母国語とする人たちが興味
を持つ話題をどれだけ持っているかという点では、年齢が高い方
の方が断然有利なのです。日本の歴史、文化、経済、終身雇用制、
冠婚葬祭などに興味を持っている海外の人たちは、意外に多い
ものです。相手が聞きたいと思っている情報を持っていれば、話す
きっかけを得易くなります。こういった日本の話題に詳しくなって
おくことも、自分が中心となって、英語で説明しなければならない
状況を作り易いので、とても便利です。これについては、次号で
詳しく解説することにします。

英語を母国語とする相手が聞きたいと思っている情報を説明して
あげる際、英語の上手下手は、あまり関係なくなります。
あなたが行ったことのない国のことや、興味を持っている話題を、
片言の日本語で語っている外国人の人がいたとします。きっと、
あなたは、立ち止まって、自ら耳を傾けるのではないでしょうか。
その人の日本語の上手下手は関係ないはず。だって、その話を
聞きたいのはあなたなのですから。

ここで、少し本題からは外れますが、話をするだけでなく、周囲の
会話についていけるようになる方法を考えてみましょう。

会話の内容が理解出来ない理由を、よく、誤解している人がいる
ので、一度確認しておきます。英語を話す人の輪に入って話を
聞いている時、その内容がさっぱり分からないのは、自分の英語力
が足りないからだと思っていませんか?日本以外の国に住んでいる
人たちが、その国で誰もが知っているスターの話題やテレビ番組の
話題を話していても、その話題を知らない限り、英語力に関係なく、
内容は理解出来ないものです。

例えば、日本人同士で会話をしていて、相手の話している内容が、
全く分からなかったことはありませんか?自分の興味のない音楽
の話題だったり、ルールを全く知らないスポーツの話題だったり、
コンピューターの最新技術やゲームの話題だったり。聞いていても
チンプンカンプンだったことはありませんか?私は、以前、留学生
のお世話をしていたことがありますが、彼らが新日本語を使って
話している内容を聞いて、宇宙の言葉を聞いているみたいに感じた
ことがあります。

その話題を知っているかどうかだけではなく、環境が変わっても、
何故か、周りの会話についていけなくなることがあります。日本国
内で、転校、転職、新しいサークルや教室に通い始めた時など、
周りの人たちが話している日本語が、自分の知っている日本語
ではないような気がしたことはありませんか?

いきなり、英語環境の中で、英語を話す人たちの輪に入っても、
話題に全くついていけないのは当たり前。英語が聞き取れなくても
当たり前。短期旅行中や短期出張中に、現地の人たちの一般会話が
ほとんど理解出来なくても、当然だと思って下さい。もし、話している
内容を、全く問題なく総て理解出来たという方は、天才的!このメール
マガジンの購読は、今回限りで、今後の「技」を知る必要はないと思い
ます。

違う環境下で周囲の会話についていけないことは当たり前であること
を理解していただいた上で、チャレンジしていただきたいのは、
毎日のニュースをチェックしたり、会話の中に出てきそうな話題を
予習しておくことです。少しでも自分の知っている話題が会話の中に
出てくれば、分からないのに分かった振りをして“曖昧にうなずく”
のではなく、本当に理解出来たという納得顔で“自信を持ってうなずく”
ことが出来ます。

また、自分の予習しておいた話題が会話に出てくれば、自分の持っ
ている知識を他の人にも伝えたくて、英語の上手下手に関係なく、
言葉を発するチャンスも生まれます。「あれ、なんだっけ~」と誰か
が困っている時、「あれは**よ」と、ひとこと言えただけで、自分が
会話に参加していることを実感出来るものです。上手に発音する
必要も、かっこよく話す必要もありません。

本題に戻りますが、とにかく、会話に積極的に参加したり、英語を
使えるようになるには、自分の言いたい「何か」を持つことです。
話したいことがあれば、自然に話す機会も増え、話す機会が増え
れば、必ず英語を使えるようになります。

話したいことが無ければ、たとえ、完璧な英語を身に付けていたと
しても、それを自分の言葉として発する必要はありません。逆に、
英語が下手でも、どうしても話したいということを持っていれば、
無理やりにでも話すようになります。

話したいこと、話す必要があることを持っていれば、英語の上手下手
に関係なく、英語を使う機会は得易くなります。また、周囲の人たちが
聞きたい内容を持っていれば、たとえあなたの英語があまり上手では
なかったとしても、相手は聞いてくれます。

大切なのは、自分の英語の上手下手という“言葉”(表現手段)を心配
する前に、下手な英語を使う“勇気”と“きっかけ”を与えてくれる“話し
たいこと”(人に伝えたい心)を常に持つことです。


文章が長くなってしまったので、今回の内容を再度まとめてみると:

1.自分の得意な話題か、相手が知らないような話題に詳しくなって
おくこと。(自然に自分が会話の中心になれるだけでなく、自分の知
っている話題に聞き手が興味を示してくれれば、なんとなく話し易く
なるもの。英語のレベルは関係なし!)

2.会話についていく為には、会話をしようとしている相手や、相手
の生活環境の話題に精通しておくこと。(話についていけなくても、
自分の英語力のせいではなく、単に、その話題について自分が知
らないからかも知れない…ということを忘れないこと。)

3.下手な英語を使ってでも、どうしても「話したいこと」「伝えたい
こと」を常に持つこと。(それを、英語のテキストに載っている例文
のコピーではなく、下手でもいいから“自分の言葉”で表現出来れば、
それが、結果的に心と心のコミュニケーションに繋がる。)


そして、今回の技は:
「言葉の心配をする前に、話すネタを見つけましょう!」


第二回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
当たり前のことのような気もしますが、「英語を話せるようになりたい」
という人は多いものの、「英語で何を話したいんですか?」という質問
に答えられる人は意外に少ないようです。
一度、実際に英語が使えるようになったら、英語を使って具体的に
「何」をしてみたいのか、考えてみていただけたらなと思います。
テキスト英語の丸覚えで対応出来ることなのか、自分の言葉が必要
なことなのか。目的をはっきりさせることも、英語を学ぶ上でとても
大切だと思います。
当初の原稿の半分くらいまで文字数を減らしてみたのですが、それ
でも長くなってしまいました。申し訳ありません。
今後は、もっとシンプルにまとめる努力をしてみます。

次回は、「芸は身だけじゃなくて下手な英語も助ける」をお送りします。
次号送信は、3月6日を予定しています。

ところで、「下手な英語もこうすりゃ使える」のWebサイト内で、
日本国内やニュージーランド滞在中に自分で出来る英語学習法を
ご紹介しているのをご存知ですか?
興味のある方は、下記ページを、是非一度ご覧になってみて下さい。
http://www.nademoya.biz/jp/eigo/study.php

第二号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
第二号に対する皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています。
また、こんなことを聞いてみたいという質問も受付中です。

このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイトに
関するお問合せは、 eigo@nademoya.biz までお願いします。
それでは、次号をお楽しみに…。

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下手な英語もこうすりゃ使える!
2003年2月20日 -第二号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601, Christchurch, New Zealand
発行元サイト: http://www.nademoya.biz/jp/eigo/
発行元へのお問合せ: eigo@nademoya.biz
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するかもという、信じられない(恥ずかしい)失敗談です。
果たして、夢の1000人に達することはあるのでしょうか…。