下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!

   
     2003年3月6日発行  -第三号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

みなさん、こんにちは。下手名英子です。

いきなりですが、3月3日、なっ、なんと、信じられませんが、
   「夢の読者登録1,000人」を達成しました。

創刊号、第二号、そして今号に向けて登録して下さった皆様、
本当にありがとうございます。

何度も、メールマガジン発行システムの数字を確認した後、
頬っぺたを抓ってみたり、意味もなく部屋の中を歩き回って
みたりしながら、幸せを噛みしめていました。

が、その喜びもつかの間、あることを思い出してしまいました。
こんなにも早く、夢の1,000人達成を果たすことが出来る
とは思っていなかった私は、例の告白をする心の準備が
出来ていません。あの衝撃じゃなくて、”笑”撃の告白をする
機会が、こんなにも早くやってくるとは…。

ご存知ない方の為に説明させていただくと、夢の読者登録
1,000人を達成したら、これを読んだら読者は半減するかも
という、英語の勘違いによる人生最大の信じられない(恥ず
かしい)失敗談を公開しますと宣言していたんです。
計画では、毎回毎回、一生懸命にメールマガジンを発行し
続けていく内に、徐々に登録読者数も増えて、読者の皆さんと
私の間にもしっかりとした信頼関係が出来てきて、そうこう
する内に、1,000人達成記念告白が出来るようになる…
という予想だったんです。その頃になれば、私の失敗談を
公開しても、人格を疑われることもないだろうと思っていました。
でも、告白の時が、既にやってきてしまったんですね。

今回は、前号で予告した通りの内容をお送りしますが、次号
では、約束通り、「夢の読者登録1,000人達成記念告白」を
お送りします。それまでに、恥もプライドも掻き捨てる心の
準備をしておきますね。

それから、1,000人達成を記念して、大切な友人でもあり、
私に使える英語を教えてくれるだけでなく、なんでそんなに
いろんなことを知ってるの?といつも感心させられる知識人
でもある、私の人生の師匠、カレンをスカウトしてきました。
海外で暮らし始めて10年目まで気づかなかった私の英語の
弱点、いや、日本人の英語の弱点を見つけてくれた時の
エピソードをご紹介する時などに、登場してもらう予定です。
本人に、日本向けのメールマガジンに登場させてもいいかどうか
聞いてみたところ、快く承諾してくれました。カレンについては、
正式にデビュー(?)してもらう号で、改めてご紹介します。

今回の内容は、技の使用例を、状況別に、難易度と一緒に
ご紹介しています。少し(いや、かなり)長い文章ですが、
為になる内容もいっぱいある(かもしれない?)ので、出来れば、
最後まで目を通して下さいね。興味のない使用例は、
思いっきり読み飛ばしてしまって下さい。    英子


★今回のお題は…★

「芸は身だけじゃなくて下手な英語も助ける」

英語を使いこなせるようになる為には、一にも二にも、実際に
使ってみること。これは、誰もが理解していることだと思います。

では、実際に、どうすれば英語を使ってみることが出来るのか?
それには、とにかく、英語で会話をしてみることだと思います。

海外旅行へ出かけたり、海外でしばらく暮らしてみた時に、実際に
英語を使ってみようとするものの、きっかけが掴めなくて、頭の中で、
何度も話し掛ける言葉を練習してみたのに、結局はその言葉を
口に出せなかったことはありませんか?
後から、「勇気を出して、話し掛けてみれば良かったなぁ」と後悔
したこととか、ありませんか?

また、ホームパーティなどに呼ばれた時に、話し掛けるきっかけも、
会話に参加するきっかけも掴めず、何故か一人でポツンと
取り残されてしまったこととかありませんか?

海外では、ホームパーティに招かれる機会も多かったりします。
仕事上で、カジュアルからフォーマルまで、いろんなパーティに
招待されたりもします。ここで、多くの人が戸惑うのが、一緒に
パーティに出かけたパートナーや友人と、パーティ会場で一緒に
過ごすとは限らないということです。それぞれが、別々に行動し、
性別や年齢に関係なく、パーティに参加しているいろいろな人と
会話をする場合が多いように思います。
私の友人に、パーティに参加している全ての人と、とても上手に、
しかも、きちんと会話をしている人がいます。旦那さんとずっと
一緒に行動するわけでもなく、決まりきった人とだけ話をする
わけでもなく、流れるように、全ての人と話をしていきます。
話し掛けるタイミングも、話を切り上げるタイミングも絶妙です。
慣れもあると思いますが、「社交的」とは、こういうことを言うのか
と、いつも感心させられます。

でも、そういった社交の場に慣れていない人や、英語に自信が
ない人、自分から積極的に人に話し掛けることが苦手な人に
とっては、英語での会話を自分から始めることは、かなりの勇気が
必要なことだと思います。

こんな時、オススメなのが、相手から話し掛けてもらうという方法です。

このことに初めて気づいたのは、私がオーストラリアへ、一人で、
バンジージャンプをしに行った時のことです。バンジージャンプを
した後に、街のカフェで、ある家族連れから、「あなた、バンジー
ジャンプしたでしょ。見てたわよ」と、話し掛けられたのです。また、
私の手の甲には、バンジージャンプをした時に油性マジックで
しっかり書かれた体重を示す数字があったので、宿泊先に戻った
時などにも、「あっ、バンジーやったのね」と何度か声を掛けられ
ました。その時、日本人目当てのセールスやナンパではなく、私の
したことに興味を示した人から、自然に話し掛けてもらう心地好さの
ようなものを感じました。

そして、人は、興味を持ったり、目を引くことがあれば、相手が
自分と同じ言葉を話す人であるかどうかに関係なく、話し掛けて
くれることもあるのだと気づきました。

ちょっとしたアイデアと工夫、そして事前準備で、話し掛けてもらう
シチュエーションは、自分で作れたりするものです。
下記の例を参考に、試してみることが出来そうなものがあれば、
是非、挑戦してみて下さい。英語を使う環境が周りにないという
方は、まずは日本語で同じようなことをしてみて、相手に話し掛けて
もらえるか、会話を盛り上げることが出来るかを、試していただ
いても良いかと思います。


自己紹介編(難易度低):

事前に準備するもの-自分の出身地に印を付けた手作り日本地図

東京や京都、大阪なら知っている人も多いけれど、それ以外の場所
だと、地名を言っても、「ふ~ん」で会話が終わってしまうことが多い
もの。そんな時に、小道具を使って会話を盛り上げてみようという作戦。
必ずと言っていいほど、出身地は聞かれるので、「日本のどこから?」
と聞かれたら、待ってましたとばかりに、ポケットやカバンの中から、
ちょっと芝居掛かった感じで用意しておいた地図を取り出す。「なんだ
なんだぁ~」と、相手が興味津々になったところで、もったいぶった様子
で地図を開く。手書きの地図でもいいし、コピーした地図でもいい。
その地図について、必ず相手から何か聞かれるはずなので、地図を
見ながら出身地の説明をしてあげればいい。余白があれば、名産品の
写真や絵を貼っておいたり、興味を持ってもらえそうな名物を描いて
おくと話がより広がるかも。


旅の途中編:

その1-衣装(難易度高)

浴衣作戦パート1
人目を引く衣装は、向こうから話し掛けてもらえるチャンスが
増える。私は過去に、浴衣でニュージーランドに入国したことが
ある。その時はシンガポール経由のフライトだったので、日本から
シンガポールまでは普通の服、乗り継ぎの4時間の間に、手荷物
に入れておいた浴衣に空港のトイレで着替えた。今は、そんなこと
をしていると怪しまれるかもしれないので要注意。その頃は、トイレ
で出会った人たちも、鏡の前で帯と格闘している私を好意的な目で
暖かく見守ってくれていた。(と私は感じていた。)機内で隣に座った
カップルは、「日本ではみんな、着物を着ているんだよね」と、自信
有りげに聞いてきた。(ほんの10年前のこと)「ちっ、違います」と
焦る私に、「あ~、旅行する時用のお出かけ服なのねぇ~」と追い
討ちをかけてきた。そこから会話は弾み、ニュージーランド到着
まで、いろんな話をすることが出来た。
空港到着後も、好意的(?)に写真を撮られたり、心配していた
入国審査や税関でも、「その服素敵だね」と言ってもらえた。
でも、「服だけ、私は?」と切り返したら、笑われてしまった。(英語
の世界で、こういう切り返しは、発音の上手下手より大切だったり
します。)
但し、旅行中に目立つ服装でいることは、多少、勇気も必要なので、
大勢の人たちに注目されたくない人にはオススメ出来ない作戦。
(注…犯罪に巻き込まれ易くなるような挑発的な衣装や、他の人たち、
特に入国審査官や警察官に不信感を抱かせる衣装は、危険なので
絶対に止めた方が良いです。)

その2-食べ物(難易度低)

自分で料理を作ることの出来るバックパッカーなどに宿泊した時に、
食事の時間は、調理をしている間も含めて、会話のきっかけを得る
絶好の機会。日本食は勿論、洋食や中華も、日本で食べているもの
は、実は、日本式にアレンジした調理法である場合が多いので、
注目を集める可能性はある。日本的なお椀や、箸と箸置きセット等
を持ち歩いておけば、これまた話し掛けてもらえる機会が増える。
興味を持ってきた人には、試食させてあげたり、会話のきっかけが
掴めた後は、相手の料理しているものについて質問する等して、
話を広げることも出来る。ニュージーランドの場合、世界中から
旅行者が来ているので、いろんな国の変わった料理にも出会えて、
結構楽しめる。余談だけれど、電子レンジや洗濯機&乾燥機の
使い方に詳しくなっておけば、バックパッカーズで使い方が分から
なくて困っている人から、話し掛けてもらえるチャンスも増える。

その3-小道具(難易度低~中)

お土産に、それが何かを聞かなければ分からないようなものを用意
しておいて、お世話になった人や仲良くなった人にあげると、必ず
会話は始まる。高価なものである必要はなく、例えば、五円玉(穴が
開いているので珍しいのと、五円とご縁について話してあげると
喜ばれる)や折り紙(目の前で折ってあげる)、100円ショップで
見つけた、他の国に無いようなものがオススメ。以前、カレンに、
100円ショップで見つけた水道の蛇口に付けると、水をシャワー状に
出来るキャップをあげたら、とても喜ばれた。日本には面白いものが
あると、カレンの友達にも語り継がれていた。


パーティ編:

その1-衣装(難易度中~高)

浴衣作戦パート2
クリスマスパーティやニューイヤーズイブパーティ(ニュージーランド
は真夏)に、何度か浴衣で参加し、喜ばれたことがある。まず、
浴衣について何か言ってもらえるのは確か。多くの人が、着物と
誤解するので、浴衣は着物より簡易で、夏のものだということを
説明してあげると良い。出来れば、西陣織か何かの巾着、下駄、
団扇か扇子も、小道具として持ちたい。男性の場合は、羽織袴を
着ていけば、かなり喜ばれる。その他、サンタ帽など、日本のもの
にこだわらなくても、目立つ何かを取り入れておけば、話し掛けて
もらえる可能性は大きくなる。場違いだったり、完全にハズして
しまった時は、笑って誤魔化すか、そのパーティのことは直ぐに
忘れてしまうこと。

その2-食べ物(難易度低)

ニュージーランドのホームパーティの場合、ポットラックと呼ばれる、
持ち寄りパーティが多い。事前に持ってくるものを指定された場合は
別として、何でも良いと言われた場合には、他の人たちは食べた
ことがないだろうなぁ~と思われる日本食や、日本的な皿に
お洒落に盛り付けた食べ物や、手巻き寿司など、食べ方に説明が
必要な食べ物を持って行くと、黙っていても、必ず周りの人から話し
掛けられる。日本の食べ物に関する英語で書かれた本や写真付き
のレシピ本などを一緒に持って行っても良い。

その3-小道具(難易度低~中)

日本のものに限らず、とにかく、面白グッズを何か持って行って、
話題が途切れた時などに、そういえば、私は面白いものを持って
きたと切り出してみると、簡単に注目を集めることが出来る。自分
から話を切り出すことなんて無理という人は、何気なく、他の人の
目に触れるようにそのグッズを手にして、相手に話し掛ける
チャンスを与えてみると良い。その土地に無いもの、新しいもの、
自分で作ったもの、ジョーク絡みのもの等、話題性のあるものなら
何でも可。勿論、日本の小物、音楽、雑学本、日本で先行発売
されているもの等でも良い。高いものである必要は無し。
皆で楽しめて、会話が盛り上がるものを選ぶのがこつ。せっかく
持って行ったのに、披露する機会が無かったとしても気にせず、
次の機会を待つこと。


その他小技の使用例:

お話トップ10作戦

日本への一時帰国から帰って来た時に試してみたら、意外に好評
だった作戦。
日本訪問中に自分の身に起きた出来事のタイトルを紙にタイプして
おいて、ニュージーランドに帰国後、カレンを含む、友達グループに
会いに行った時に、そのリストの中から、聞きたい話を順番に選んで
もらった。事前にタイトルを英語で準備しておけば、ある程度、相手は
内容を理解してくれるので話し易いはず。
余裕があれば、コピーライターになった気分で、興味を持ってもらえ
そうな意味深なタイトルを考えると、より盛り上がる。

日本講座作戦

日本に関する英語の解説小冊子や写真を携帯しておくと便利。
いつでもどこでも、相手の目に入るようにこれらの小道具を出し
て見せれば、話し掛けてもらえる可能性有り。
本は、イラスト入りで見ていて楽しいもので、小さくて軽いけれど、
日本についての代表的な事柄は全てカバーしているものが一冊
あれば重宝する。写真は、自分の家族、日本の冠婚葬祭、
イベントなど、話が広がるものを。
何かを見せながら説明すると、自分の言葉だけによる説明と違い、
「英語を話す」ことに対するプレッシャーが減るので、意外に話し
易い。


上記、全ての場合において、事前に、英語でのある程度の説明が
出来るように、準備しておくと心の負担が減る。英語での説明に
自信がない場合でも、身振り手振りでの説明で、伝えたいことは
結構通じるものなので、諦めずに頑張ること。


そして、今回の技は:
「話し掛ける勇気がなけりゃ、相手に話し掛けさせましょう!」


第三回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
会話は、誰かが始めなければ始まりません。自分で会話を始めるの
が苦手な人は、相手に会話を始めてもらえばいいじゃないのという、
シンプルな論理から思いついた今回の技の数々。
今では、どちらかというと、たとえ英語でも、自分から話し掛けることが
多くなった私ですが、英語を使いこなせなかった頃、相手に話し掛けて
もらう技の数々は、重宝しました。
私の例を参考に、皆さんも、自分流の「相手に話し掛けさせる技」を
考えてみて下さいね。
またまた長めの文章になってしまいました。長文が嫌いな方、
申し訳ありません。

次回は、「夢の読者登録1,000人達成記念告白」をお送りします。
既にドキドキしています。「知らない単語を勝手に解釈の恐怖」-永住
権取得の為の健康診断で、泣いて笑って苦しんで、恥をかいても
根性で耐え抜いた、英語による人生最大の失敗(笑い話)とは???
次号送信は、3月20日を予定しています。

ところで、「下手な英語もこうすりゃ使える」のWebサイト内に、
「下手英通信」という、皆さんからの質問にお答えしたり、今後のメール
マガジンの内容予告を掲載するページを新たに加えたことを
ご存知ですか?
興味のある方は、下記ページを、是非一度ご覧になってみて下さい。
http://www.nademoya.biz/jp/eigo/message.php


第三号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
第三号に対する皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています。
また、こんなことを聞いてみたいという質問も受付中です。

このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイトに
関するお問合せは、 eigo@nademoya.biz までお願いします。
それでは、ドキドキわくわく(?)の次号をお楽しみに…。

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下手な英語もこうすりゃ使える!
2003年3月6日 -第三号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601, Christchurch, New Zealand
発行元サイト: http://www.nademoya.biz/jp/eigo/
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※読者登録者数が1000人を越えたら…という夢がついに実現。
でも、常に夢と目標を持ち続けることにしている私は、なっ、なんと、
新たなチャレンジ、夢は大きく、めざせ一万人!ということで、
一万人を越えた時の凄い(?)イベントを企画中。
詳しくは、次回のメールマガジンで…。