下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。
自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)
当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!
※諸事情により、発行が一日遅れになってしまいましたことを、 ここに深くお詫び申し上げます。7月11日 下手名英子 2003年7月10日発行 -第12号- ************************************************** 下手名英子(へたなえいこ)の 下手な英語もこうすりゃ使える! ************************************************** ☆はじめに☆ みなさん、こんにちは。下手名英子です。 クライストチャーチでは、先週の金曜日と土曜日に、なんと雪が降 りました。 市の中心部では数年に一度降るか降らないかという雪。しかも、 薄っすらと積もることは、かなり珍しいようです。 その寒さとは裏腹に、童心に返った気分で、真っ白になった景色を 喜んでしまいました。 このメールマガジンをいつも楽しみにして下さっている皆さん、一 日遅れになってしまって申し訳ありません。 言い訳を並べるより、本文を書き進めた方が良いと思うので、深く 反省していることのみをお伝えして、本文に入ります。 日本はもうすっかり夏ですよね。暑いのでしょうか? みなさん、夏バテなどされませんように。 英子 ★今回のお題は…★ 「自分の弱点を知る方法」 自分自身の、英語の弱点を知っているという方は、何人くらいい らっしゃるでしょうか? 英語が苦手、自分は英語が下手だから…と言いつつ、実は、自分の 弱点を知らないという方が意外に多いのではないでしょうか? 私も、以前は、漠然と、「私は日本語英語しか話せないし、私の英 語はネイティブに通用するものではない」と思っていた時期があり ます。 その頃は、ネイティブの様に英語を使いこなせるようになりたい と、まだ、思っていた頃ですから。 さて、その頃の私は、「私の日本語英語」を一まとめにして、全部 が全部、ネイティブに通用するものではないと決めて掛かっていま した。 というより、自信が無かったんですね。いや、自信が無かったとい うより、自信を持っていることが通用しなかったり、自信を持って いるのに間違って恥をかくよりは、最初から自信を持たない方が良 いと思っていたのかも知れません。 それが、英語圏で生活をするようになってから、自信が無いことを 理由に、英語を使うことを避けている訳にもいかなくなってきまし た。 特に、当初、日常生活の中で極力日本語を使うことを避けていた私 には、生活を続けていくには、下手な英語を使うしかありませんで した。 しばらくすると、自分の英語の中に、そのまま通じるものと、そう でないものがあることが、なんとなく見えてきました。 自分の英語の中にある通じない部分を自分自身で理解すると、 これは、英語を使いこなせるようになる上で、とても大切なこと だと思います。 例えば、書くこと。 私は、英語の日記の添削をしばらくしてもらっていたことがありま す。元々、書くことが好きだったので、毎日数ページに渡ってその 日の出来事を書き綴り、添削してもらいました。 文法やスペリングにはあまり問題は無かったものの(勿論、辞書を 使ってのことです。ちなみに、その頃は、電子辞書ではなくて、時 間を掛けて紙の辞書を使っていました)、a、 an、 theといった冠 詞は、最後の最後まで直されていました。 これは、慣れるしかないと思いますが、慣れる為にも、下手な英語 をそのまま使って、それをきちんと訂正してもらう必要があると思 います。 話し言葉の中では、あまり訂正されることのない冠詞も、書き言葉 の中では、きちんと訂正してもらうことが出来ます。(勿論、英語 はネイティブという人の中にも、使い方を間違える人はいます が。) 次に話すこと。 話し言葉の弱点は、同じ人の輪の中でばかり話をしていると、 残念ながら見つけ難くなってしまいます。 発音、そして言い回し、共に、私の英語を聞き取ることに慣れてし まった人は、訂正も聞き返すことも、直ぐにしなくなってしまいま した。 話し易く、楽なのですが、その中にいては、いつまで経っても自分 の弱点を知ることは出来ません。 大勢の人が集まる場所へ行っても、私の英語に慣れた人が、自然に 通訳の様な役割をしてくれたりと、自分の下手な英語を現実の英語 社会の中でぶつけることが難しくなってしまったことがあります。 そんな時、私はニュージーランド一周の一人旅に出ました。 ここで、私は、嫌というほど自分の英語の弱点を知ることになりま した。 行く先々で、宿泊先の予約から観光の手配を自分で行い、 世界中から来ている同じような旅行者と友達になっては、会話をする。 そんな中で、私は、BirdやBirthday、Girlといった「ir」音が 通じ難いこと等を発見しました。 自分の英語の弱点を見つけただけでなく、下手な英語を、素直にそ のままぶつけることで、いろんな出会いもありました。 カナダから来た女の子が、「R」と「L」の違いを私に解らせよう と、必死になってくれたこともあります。 アフリカの赤十字で二年間ボランティアをした帰りだというアメリ カの英語の先生からアドバイスを受けたこともあります。 テキストの英語でもなく、教室で習う英語でもなく、こういった現 実の場面で自分の英語の弱点に気づいて、その場で恥をかいたり、 誤解を解こうと必死になったり、嬉しいアドバイスをもらったこと は、今日の私の英語に欠かせない「学習の場」だったような気がし ます。 今でも勿論、「W」の発音の発見など、日常生活の中で学び続けて いますが、こうして学んだことは、覚えようと必死になることもな く、自然に頭の中に残っています。 そういえば、こんなこともありました。 コンピューターのコースに通っていた時に、グループでプレゼン テーションを行う機会があって、その予行演習をしていた時に、私 の「various」の一言に、みんなが固まってしまったことがありま した。 下手な英語をそのまま使い、何度も間違いを繰り返し、自分の弱点 を見つけることにすっかり慣れてしまった私は、今では、他の人の 表情を見て、「私の発音や言い回しに問題があるな」と直ぐに判断 することが出来ます。 そこで、「私の”various”の発音って、分かり難い?」と聞き、 そんなことは無いけど…と気を使ってくれるメンバーに、 「”several”はどう?」と聞くと、そっちの方がいいよという笑顔が 返ってきたので、「various」を「several」という単語に置き換え たことがあります。 グループでのプレゼンテーションでは、グループで評価を受けるの で、出来るだけ私が足を引っ張らないように、下手な中にも通じ易 い英語を使わなければと必死でした。 その後、仕事でプレゼンテーションを行う機会があっても、聞き 取ってもらい易い単語を使い、コンピューター上でのドキュメント などでフォローするようにし、私の英語は日本語英語だから、分か らないことは遠慮なく聞いて欲しいと事前に伝えることにしていま す。 これも、自分の弱点に気づいた経験から学んだ「技」です。 自分の弱点を知る一番の方法は、自分の下手な英語を、下手なま ま、相手にぶつけるしかありません。 練習に練習を重ねて、上手になった英語のみを使っていたのでは、 いつまで経っても自分の弱点は見えてきません。 書くことでも、話すことでも、そのまま、今の自分の英語を相手に ぶつけてみましょう。 きっと、自分の英語の弱点が自然に見えてくると思います。 そうしたら、後は、その弱点を克服する手段を見つけるだけです。 発音なら、集中的に練習して、苦手な発音を無くしてしまうという 方法もあるでしょうし、言い回しや使い方を変えるという方法もあ ります。 弱点さえ掴んでおけば、対策はいろいろと考えることが出来ます。 自分の弱点を、最初に相手に伝えておくという「技」も使えます。 是非一度、自分の英語の弱点を探ってみて下さい。 今回の技は: 「下手な英語を使って、自分の弱点を発見しましょう!」 第12回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか? 次回は、「これは効果的!口癖学習法」をお送りします。 これまた、英語圏での生活だから利用出来る方法かも知れません が、場合によっては、日本でも使える技だと思います。 次号送信は、7月24日を予定しています。 第12号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 読者の皆さんの中で、これは他の人にも共通する弱点かもしれない !と思われる英語の弱点をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是 非、知らせて下さい。 他の読者の方々の参考になるかも知れませんので、Webサイトに掲 載させていただきます。 実は、現在、英語の発音克服法について、調査中です。早ければ、 次号で、結果をご報告出来るかも知れません。お楽しみに。 第12号に対する皆さんからの、日本語又は、英語でのご意見・ご感 想をお待ちしています。 英子宛にメッセージを下さる場合は、英子からの返事は「日本語」 又は「英語」、どちらを希望されるかを、必ず明記して下さい。 11号へのメッセージを下さった皆様。お返事が遅れていて申し訳あ りません。 数日中には、下記ページにお返事を掲載させていただく予定ですの で、今しばらくお待ち下さい。 http://www.nademoya.biz/eigo/message.php このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイト に関するお問合せは、 eigo@nademoya.biz までお願いします。 それでは、次号をお楽しみに…。 ============================== このメールマガジンの配信には: 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 及び、 『melma』 http://www.melma.com/ を利用しています 「期待していた内容と違う!」とか、「もう飽きた」という方は、 下記サイト内にていつでも解除出来ます。 まぐまぐ内: http://www.mag2.com/m/0000104449.htm 発行元サイト内: http://www.nademoya.biz/eigo/ezine.php ※重要…気が変わった時には、いつでも再登録出来ます。 ============================== ************************************************** 下手な英語もこうすりゃ使える! 2003年7月10日 -第12号- (隔週発行) 担当者: 下手名英子(へたなえいこ) 発行元: なぁでも屋オンライン出版部 発行元住所: PO Box 13601, Christchurch, New Zealand 発行元サイト: http://www.nademoya.biz/eigo/ 発行元へのお問合せ: eigo@nademoya.biz ************************************************** ☆このメールマガジンの内容の引用・口コミ宣伝は、大歓迎です。