下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!

          
           2003年10月2日発行  -第15号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

みなさん、こんにちは。下手名英子です。

いよいよ今週末からデイライトセービング(夏時間)が始まる
ニュージーランドです。
日本との時差は4時間になります。(日本の正午はニュージーラン
ドの午後4時)

クライストチャーチでは、数日前に地震があったり、昨日は冬に逆
戻りのような雨と寒さだったりしたものの、夏は確実に近づいてき
ています。

前回の14号での、「続く場面を考えて英語で表現して下さい」とい
う新しい提案は、どうやら不評だったようです。
英語が分かる、分からない、上手い、あまり上手く無いに関わら
ず、自分の頭の中に英語で表現したい場面や言葉を思い浮かべて、
それをどんな形でもいいから英語にしてみるということは、とても
良い英語の練習になると思ったのですが…。
実際に英語の環境の中に自分を置いて、真剣に英語を使えるように
なりたいと思えば、間違っても、意味を成さなくても構わないの
で、とにかく単語一つでも良いから、英語を発する必要がありま
す。
その場で分からなければ、後で辞書で調べるなど、次の機会に備え
ます。
そうすることを繰り返していくと、徐々に、英語での表現の幅が広
がってきます。

英子宛にお返事を下さらなくても結構ですので、自分の中で場面を
作ってみて、単語一つでも構わないので、英語で表現することに
チャレンジしてみて下さいね。

英子


★今回のお題は…★

「直し直され上手くなる」

気付かない内に、間違って覚えてしまっていることって、英語に限
らず、意外に多いのではないかと思います。
自分だけの思い込みや勘違いなど、誰にでもあると思います。

特に英語は、母国語では無いだけに、相手に伝わらない理由が、自
分の発音が悪いからなのか、単語が間違っているからなのか、単語
の使い方が不自然だからなのかなど、いろいろと考えられ、自分で
間違いに気付くのは至難のわざです。
また、間違いに気付いてくれた相手も、言葉の壁があるだけに、気
まずい雰囲気を作らずに間違いを直す自信が無くて、直すことを躊
躇してしまう場合もあるようです。

以前、ステイしていた家のオーナーに、ある日、私の英語の間違い
を直してもらったことがあります。
数ヶ月もその家で暮らした後のことです。
彼女は、ずっと気になっていたけれど、直すきっかけを見つけるこ
とが出来なくてと言いながら、私の勘違いを直してくれました。

その家には、裏庭に広い子供の遊び場があって、スパもあり、裏庭
が会話に出てくることも多かったんです。
これを私は、後ろ側にあることから、"backside"と表現していまし
た。例えば、犬を見かけた?とか、娘はどこにいるかしら?と聞か
れた時に、"backside"にいるのを見かけたわよと答えていました。
裏庭に通じるドアのことも、"backside door"(通常はback door)
と言ったりもしていました。

ご存知の方も多いかも知れませんが、"backside"は、通常「お尻」
を意味します。物や人の後部という意味もありますが、「お尻」の
イメージの方が強いようです。裏庭を意味するのなら、"backyard"
又は、"back"(at the back)を使うようにと、その時に教えてもら
いました。

今まで、私が"backside"という度に、聞いている人の頭の中には
「お尻」のイメージが浮かんでいたのかと思うと、恥ずかしくなっ
たと同時に、間違いを直してくれた彼女にとても感謝しました。
それからは、裏庭が会話に出てくる度に、思い出し笑いをしながら
も、教えてもらった通りに、正しい単語を使うようになりました。
こうやって直してもらった場面と一緒に覚える表現は、決して忘れ
ないものです。

同じオーナーに、"Can I"と"May I"の違いを教えてもらったことも
あります。
私は、頻繁に"Can I"という表現を使って、「○○をしてもいいで
すか」と、相手に許可を求めていました。
丁寧に言わなければと思った時は、"Could I"という表現を使って
いました。
ある日、彼女に、"Can I"でも全く問題無いのだけれど、"Can I"
は、「私が○○を出来るかどうか」と、発言者を主体に聞いている
のに対して、"May I"は、「私が○○することをあなたは許可して
くれるか」と、決定権が完全に相手にあるという、相手を主体に聞
いた表現になるので、"May I"の方がいいのよと言われました。
"Can I"を使う場合は、"Can I please ***?"や"Can I ***
please?"と、Pleaseを付ければ、より丁寧になるから、そうした方
がいいわよともアドバイスしてくれました。

その家にステイしていた頃は、英語の表現が丁寧だと、他の人から
も誉められたことがあります。そのオーナーのお陰です。
ただ、同世代には、時々、丁寧すぎると笑われたこともありまし
た。
今では、許可を求めたり、頼みごとをする時に、なるべく"May I"
を使うようにしながらも、時と場合や、誰を相手に話しているかで
使い分けています。

英語の間違いを見つけても、それを直すきっかけを見つけること
は、かなり難しいようです。
何ヶ月も一緒に暮らしたり、仲良くなったりした友達でもない限
り、言い出せないようです。
自分の英語の間違いを直してもらいたいと思ったら、「直されやす
い」環境作りを心がけて下さい。
それから、日本人同士でも、相手の英語の間違いに気付いたら、直
してあげるべきだと思います。
お互いに英語が母国語で無い場合に、あなたは間違っていると断言
する必要は無いかもしれませんが、少なくとも、間違っていると思
うよとアドバイスしてあげることは必要だと思います。
また、直された側は、ちょっと不愉快な気分になったりするかも知
れませんが、素直に、直してもらったことに感謝した方が、英語の
上達は早まると思います。

日本人に英語を教えているという先生数人から、同じ質問を何度か
受けたことがあります。
日本人の生徒さんは、英語の間違いを直して欲しいと思っているの
かどうかという質問です。

比較的、日本人の生徒さんは、英語の授業中に静かだったり、他の
国から来た学生さんたちに比べて、発言が少なかったりするそうで
す。
そんな時に、日本人の生徒さんの英語の間違いを直すと、より発言
が減ってしまうのではないかと心配だというのです。
発言が減ってしまうぐらいなら、間違いは直さない方が良いと思っ
ている先生も多いようです。

以前にも書いたかも知れませんが、「自分は、間違いを直してもら
うことが平気だ」という人は、それを相手に伝えて、間違いを直し
てもらい易い環境を作ってみて下さい。

相手の立場に立ってみないと、分からないことも多いと思います。
日本語や英語、習慣や礼儀作法など、間違って覚えている人に気付
いたら、上手な指摘の仕方、直すことを容易にさせてくれる雰囲気
の作り方などを研究してみて、自分が直してもらう時の参考にして
みて下さい。

直してあげるだけでも、直してもらうだけでも駄目だと思います。
お互いに、直し直されて、それぞれの立場での相手の気持ちを理解
しながら、みんなで間違いを減らしていきましょう!


今回の技は:
「間違いは、感謝を持って直してもらい、勇気を持って直しましょ
う!」



第15回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
次回は、「日本人はどうして英語が苦手なの?」(番外編)をお送
りします。
英語のサイトで話題になっていたり、他の国の人たちから聞かれる
質問でもあるので、私自身の今までの体験も含めて、その理由を
探ってみようと思います。
皆さんも、日本人は英語が苦手だと言われる理由を思いつかれた
ら、是非、メールにてご連絡下さい。

次号送信は、10月16日を予定しています。


第15号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

いつまでも間違いに気付かず、同じ間違いを繰り返していることほ
ど、残念なことはありません。
英語に限らず、誰にでも妙な思い込みや勘違いをして覚えてしまて
いることがあると思います。
例えば、子供の頃、食べ物の最中(もなか)をさいちゅうと読んで
みたり、中国地方を中国大陸の一部だと思い込んで、私は何で日本
以外の地方に住んでいるんだろうと疑問に思ったり。(えっ、私だ
けですか?いや、かな~~~り幼い頃の一時的な思い込みです。
(汗))

相手の間違いを直してあげることは、とても勇気のいることだと思
います。
相手を傷つけたり、相手に恥ずかしい思いをさせたくないし、何よ
り、気まずい関係になりたくないと、躊躇してしまう場合が多いと
思います。
それでも、勇気を持って、相手の間違いを直してあげることは大切
だと思います。それから、勇気を持って自分の間違いを直してくれ
た相手に出会ったら、心からの感謝の気持ちを伝えて、相手を安心
させてあげましょう。


☆懲りずに再度挑戦!☆
下記場面に続く英語のフレーズ、場面説明、単語一つでも何でも結
構です。何か考えてみて下さい。(英子宛に送っていただく必要は
ありません。)

When I was walking down the street, a stranger came up to me
and said, "Do I know you?"
(これに続く単語、フレーズ、状況説明を英語で)

例:I just ignored him.(無視)や、"Yes, sure. Because I'm a
famous Japanese actress."(ジョークを返す)など、自分が実際
にその場面にいたらどうするかを考えてもいいですし、実はよく見
たら幼馴染だったとか、話し掛けてきた相手も日本人だったなど、
ストーリーを創作してもらっても結構です。
テキストにあるような在り来たりな英語ではなく、自由に考えて、
それを英語で人に伝える努力をしてみて下さい。きっと役立ちま
す。


皆さんからいただいたメッセージへのお返事は、Webサイト内、
下記「下手英通信」のページに掲載させていただいています。
http://www.nademoya.biz/eigo/message.php


英文を書く際に便利な、サーチエンジンを使ったより自然な英文作
成法を自力で学ぼう(日本国内編)に加えました。
http://www.nademoya.biz/eigo/study.php?place=jp

英語の名前の性別リストもサイト内に加えています。以前、仕事を
探していた時に、担当者の性別を誤って履歴書を送付してしまった
り、ビジネスの問合せへの返事で、相手の性別を間違ってしまった
ことがあります。あれば便利だとずっと思っていた名前の性別リス
トです。
http://www.nademoya.biz/eigo/ename.php


英子宛にメッセージを下さる場合は、英子からの返事は「日本語」
又は「英語」、どちらを希望されるかを、明記して下さいね。

このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイト
に関するお問合せは、 eigo@nademoya.biz までお願いします。
それでは、次号をお楽しみに…。


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下手な英語もこうすりゃ使える!
2003年10月2日 -第15号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601, Christchurch, New Zealand
発行元サイト: http://www.nademoya.biz/eigo/
発行元へのお問合せ: eigo@nademoya.biz
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