下手英メールマガジン

下手な英語もこうすりゃ使えるのサイト、このメールマガジンを発行する為に誕生したようなものです。

自分自身が海外生活で体験した事が、「英語が使えるようになりたい!」と思っている方々の少しでも参考になればと、2002年にメールマガジンを創刊することを決めました。元々、文章を書くことが好きでしたし。当時、メールマガジンの発行には、発行者のWebサイトのようなものがあった方が良いということで、このサイトも誕生しました。(というか、そう記憶してます。いやはや、ひと昔前のことなので、若干、記憶があやふやですが…。汗;)

当時、たくさんの読者のみなさんにメールマガジンを購読していただいたこと、そして、感想等をお寄せいただいたこと、今でも感謝しています。読者の皆さんお一人おひとりに、感謝の気持ちをお伝えすることは出来ませんでしたが、読者の皆さんには、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

その後、諸事情により発行が途絶えてしまいましたが、それでも応援し続けて下さった皆さんのお蔭で、サイトを再び復活させる元気も勇気も持つことが出来ました。ありがとうございます!
ここでご紹介しているバックナンバーの内容が、皆さんの「英語が使える様になりたい!」という目標の実現に、少しでもお役に立てば幸いです。
メールマガジンをnoteでも公開中です!

           
	   2004年8月12日発行  -第27号-
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      下手名英子(へたなえいこ)の
      下手な英語もこうすりゃ使える!
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☆はじめに☆ 

残暑お見舞い申し上げます。下手名英子です。

日本では真夏日が続いている所も多いそうですが、皆さん、いかが
お過ごしですか。
熱中症、夏バテなどでダウンされないように、気をつけて下さい
ね。

クライストチャーチでは、まだまだ遠い春を待ちきれなかったの
か、既に花をつけ始めた気の早い樹を見かけました。
本当の春がやって来るのはまだまだ先のことですが、日は、少しず
つ長くなっていることを感じる今日この頃です。


さて、『まぐまぐ』を利用されている読者の皆さんは、既にご存知
かも知れませんが、現在、『まぐまぐBooksアワード』という、入
賞したメールマガジンは書籍化の権利を得られるコンテストが開催
されています。

「下手な英語もこうすりゃ使える!」もエントリーしています。

書籍化の権利を得られるのは、約500エントリーの中から選ばれ
た五つのメールマガジンだけ。
8月6日から読者投票がスタートし、手違いで入力漏れになってし
まったいくつかのメールマガジンに含まれていた~~~というハプ
ニングもありましたが、問い合わせをすると、数日遅れで直ぐに修
正入力して下さいました。

しかし・・・、現在も300番代という、書籍化の夢からはほど遠
い位置にいます。

「下手な英語もこうすりゃ使える!」の内容は、書籍化に値する
(deserves it)と思われる方は、下記のページから投票をしていた
だけるとすごく嬉しいです。
(注:同一IPアドレスからの連続投票は出来ない仕組みになってい
ます。)

↓「下手な英語もこうすりゃ使える!」の現在の順位を見ることが
出来ます。(投票ボタンを押せば、投票も出来ます。。。)
http://cgi.mag2.com/cgi-bin/mag2books/vote.cgi?id=0000104449

※エントリーされている他のメールマガジンを見たり、投票したり
も出来ます。。。


昨日、今回の本文の内容への付録として、数式、英語、日本語で足
し算、引き算をして、結果を比較する為のページを作ったところま
では良かったのですが、そのページを使って実験をしてみたとこ
ろ、私の予想した仮説とは違った結果になってしまいました。

それからあれこれと考えて24時間経過。(書籍化の夢の前に、発行
日を守る目標をまず達成しなければ・・・)

送信が1日遅れになってしまい、申し訳ありません。


実験結果は無駄になったということで、その報告を兼ねた本文を書
き始めようと思っていた矢先、予想外の結果の中にも、英語を使え
るようになる為のヒントが見えてきました。

それでは、今回の本文へ・・・。


英子



★今回のお題は…★

「英子の英語バカ度」


それは、英語でIQテストに挑戦した時のことでした。

特に、四択の答えが英語の文章で表現されている場合に、答えを選
ぶのに時間が掛かって、適当に回答したものがほとんどだったとは
いえ、結果は私の予想を遥かに越えて「最悪」。

「もしかして、英語を使って物事を考えている時は、私って、かな
り知能が低くなっているのかしら?」と思ったんです。


そういえば、ニュージーランドへ来た当初、たどたどしい英語を
使っていると、銀行や保険会社、郵便局の窓口などで、まるで幼稚
園児を相手にするように対応されたことが何度もありました。

「英語を上手に(流暢に)使うことが出来る」と言われるレベルに
達した後でも、英語を使う場面では、暗算が出来たり、プログラミ
ングが出来たり、ビジネス上の企画や改善する為のアイデアを提案
したり、ちょっと何かが出来ただけで、必要以上に驚かれたりする
ことがありました。

「英語が出来ないから簡単な計算式も出来ないだろう」とか、「英
語が話せないから英語の本の内容は全く理解出来ないだろう」と決
め付けられて、不愉快な思いをしたこともありました。


でも、もしかして、相手がそういう判断をするには、それなりの訳
があったのかも知れないと、英語でのIQテストの結果から、ふと
思ったんです。

自分が今まで慣れ親しんできた「自分の知能・能力レベル」と、英
語を使って考えたり会話をしている時の「自分の知能・能力レベ
ル」には違いがあって、そのギャップに気付いていないから、相手
の自分に対する評価に不満を持ったのではないかと。

そして、そのギャップに気付いていないから、私たちは必要以上
に、英語や英語を使っている時の自分に劣等感を抱いてしまうので
はないかと。



そこで、ある仮説を立ててみました。

計算式を、英語で読んで計算した場合と、日本語で読んで計算した
場合には、正答率と答えるまでの所要時間にギャップがあって、日
本語で読んだ(考えた)場合の方が、英語で読んだ(考えた)場合
より、確実に早く答えを得られるはずだと。

この仮説を検証する為に、実験用の簡単なプログラムを作ってみま
した。

1~20からランダムに数字を選んで、数式、英語、ひらがなで、
足し算又は、引き算を10問出題するというものです。
回答後、「結果を表示」をクリックすると、正答率と所要時間が表
示されます。


算数で英語能力実験?
http://eigo.nademoya.biz/maths.php

※JavaScriptで作成したので、ページを一旦読み込んだ後(又は、
保存した後)は、オフラインでも利用出来ます。


さてさて、何度か試してみた結果は・・・。

「数式」で表示した場合は、「英語読み」や「ひらがな読み」の時
より明らかに短時間で正確に答えることが出来るのですが、「英語
読み」と「ひらがな読み」の結果を比べてみると、ほとんど差がな
かったんです。

「う~~~ん」と唸ってしまいました。
「英語読み」と「ひらがな読み」の計算に、違いが無いとは・・
・。


「実験の内容がこの仮説を調べる為には妥当でなかったかも」など
とあれこれ考えていた時に、あることに気付きました。


「読みで表現された計算式」に私は慣れていないのだと。


「日本語」と「英語」という違いより、今回の実験の場合は、「計
算式を数字で見ること」と「計算式を文字で見ること」の違いを比
べてしまったんです。

「日本語」と「英語」の違いを見る為には、「りんごが3個、みか
んが7個・・・」といった文章題を、日本語と英語で作って答えを
比較するべきだったんですよね。

でも、今回の仮説の検証には妥当でなかったこの実験結果から、私
の知りたかった答えは分かったような気がします。



英語での会話、習慣、受け答えなど、慣れていないことに出会う
と、その状況での正しい判断が出来なかったり、反応が遅くなった
りするんだと思います。

英語のIQテスト、英語での各種窓口の手続き(挨拶なども含めた手
続き中の会話)など、慣れていないことには、それに対応しようと
する「知能」が十分発揮出来ないのではないかと思います。

また、英語に慣れた後も、英語以外の能力を十分評価してもらえな
いことについては、こう考えました。
英語を母国語としない人たちの「能力(知能)」は、その人たちの
英語力に比例すると思うことに慣れている人たちにとっては、その
自分が慣れている基準に従って、相手を評価することが当たり前に
なっているのではないかと。



さて、焦点がどんどんずれてしまったような気もしますが、私が
「自分の英語バカ度」を確かめようとした実験から、巡り巡って辿
り着いた今回の結論をまとめてみます。


「慣れていないことによる能力のギャップ」を、「正しい英語の知
識が足りない為」だと誤解して、英語に慣れる努力を全くしない
で、英語の知識ばかり詰め込み続けても、英語を使えるようにはな
らないと思います。

「英語を読む」「英語を聞く」「英語を書く」「英語を話す」な
ど、テキスト上や英語の授業以外で、実際に「自分で英語を使って
慣れる」こと、「英語の場面や環境に慣れる」ことが必要なんだと
思います。


「正しい英語を覚えること」、「間違えて恥をかくことが無いよう
にすること」ばかりを考えて、英語を勉強していませんか?

大切なのは、「英語に慣れること」です。



今回の技は:
「慣れない言葉じゃ知能も低下、生じたギャップを理解しましょう
!」



第27回目の「下手な英語もこうすりゃ使える」はいかがでしたか?
次回は、「思わず頷く英語表現」をお送りします。

例えば、日本語では「恋」を「失う」と表現する失恋も、英語では
「傷ついた心(broken heart)」と表現されることなど、日本語と英
語の表現の違いについていくつかご紹介したいと思います。

人の相談に乗る時の決まり文句も、日本語と英語ではちょっと違い
ます。

英語文化と日本語文化での考え方の違いが見えてくるようで、なか
なか興味深いですよ。


次号送信は、8月26日を目標にしています。


第27号を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

自分の仮説が見事に外れて、一時はひっくり返りそうになりました
が、実験結果について考えている内に、「下手な英語を使えるよう
になる」為の新たなヒントを見つけることが出来たような気がしま
す。

毎回、毎回、当たり前のことばかり書いているような気もします
が、参考になったと思って下さる読者の方が、一人でもいらっしゃ
れば発行者冥利につきます。

今回のメールマガジンの付録として作成した「数式で」「英語で」
「ひらがなで」足し算&引き算に挑戦するページに少し手を加えれ
ば、子供たちの算数の計算ドリル用に、九九の問題や、足し算、引
き算、割り算、掛け算の問題などをランダム表示することも出来る
のですが、あれば便利だと思われる方は、ご一報下さい。(サイト
上で公開又は、配布します。)



☆アテネオリンピックで英語を学ぼう☆

スポーツに関する英単語や、英語を母国語とする選手、第二外国語
として英語を話す選手へのインタビューなどから、新しい英語の言
い回しを身につけるチャンスです。
オリンピックに関するニュースや中継を見る機会があれば、是非、
一つでもいいので、新しい英単語・英語のフレーズを覚えてみて下
さい。
そして、英語に慣れる努力をしてみて下さい。

アテネオリンピックに関する情報リンクサイトを作りました。
国際オリンピック委員会加盟国の一覧と各国の国情報(英語)への
リンクもあります。

今まで知らなかった国の名前に出会ったら、その国の人口などの基
本情報を、英語で読んでみませんか?

国際オリンピック委員会加盟国情報リンク
http://www.nademoya.biz/info/countries.htm



☆新企画準備中☆

次号で発表します。



前号で、「英語しか話せなくて困っている人たちがいる」という
BBC News Onlineの記事をご紹介しましたが、今度は「正しい英語
が話せなくて困っている子供たちがいる」という記事を見つけまし
た。

特に「話し言葉の中での母国語」が、コミュニケーションの方法が
大きく変化していることに比例して、変わり続けているのは、各言
語に共通する現象のようです。
日本でも、話し言葉としての「正しい日本語」を学校で教える必要
が出てくるのでしょうか?

興味のある方は、記事(英語)を読んでみて下さい。

BBC News Online
「Pupils taught to speak 'properly'」
http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/3549942.stm




英子宛にメッセージを下さる場合は、英子からの返事は「日本語」
又は「英語」、どちらを希望されるかを、明記して下さいね。

このメールマガジンや「下手な英語もこうすりゃ使える」のサイト
に関するお問合せは、 
eigo@nademoya.biz までお願いします。
それでは、次号をお楽しみに…。


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下手な英語もこうすりゃ使える!
2004年8月12日 -第27号- (隔週発行)

担当者: 下手名英子(へたなえいこ)
発行元: なぁでも屋オンライン出版部
発行元住所: PO Box 13601,
Christchurch, New Zealand
発行元サイト: http://eigo.nademoya.biz/
発行元へのお問合せ: eigo@nademoya.biz
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